編集長宣言:HuRoC Commons は、なぜ「共創の現場」を書くのか
ロボットが、人と並んで暮らし始めている。
工場や物流倉庫だけでなく、学校の教室の片隅、介護施設のリビング、小さな商店のレジ脇、災害現場の瓦礫の上。 どこにでも、誰かと並んで何かを試している小さなロボットがいる。
ロボットは「未来」ではなく、「すぐ隣」になった。
しかし、メディアにあふれているのは、相変わらず「すごい技術」「巨大投資」「未来予測」の話ばかりだ。 現場で起きている小さな摩擦、当事者のためらい、開発者の試行錯誤、それらの記録は驚くほど少ない。
このメディアが書くこと
HuRoC Commons は、その空白を埋めるために生まれる。
- 介護施設のリビングで、職員とロボットの間に何が起きているのか
- 大田区の金型職人と若いロボット開発者は、どうやって対話しているのか
- 文化人類学者は、ロボットに名前をつける人間をどう見ているのか
- 補助金で導入したロボットを、現場が「使わなくなる」のは、なぜか
書くのは、編集部だけではない。当事者と一緒に書く。 これが Common(共有地)と名付けた理由でもある。
共に作る、ということ
HuRoC は、もともと共創プラットフォームだ。 研究者・開発者・大田区の中小企業・大手の新規事業担当・現場職員、 立場の違う人たちが同じテーブルにつき、プロトタイプを作ってきた。
このメディアは、その営みを記録するだけでなく、メディアそのものが共創の場になることを目指す。
- 取材したい現場をコミュニティから募る
- パートナーや読者の寄稿を編集部が伴走して仕上げる
- 識者のコメントで記事に複数の視点を重ねる
- 年に一度の「HuRoC ANNUAL」で、その年の現場を表彰する
メディアと EXPO とコミュニティの三角形を、ぐるぐる回す。
約束すること
ひとつだけ、最初に約束しておきたい。
HuRoC Commons は、PR の代弁者にはならない。 パートナー企業の良さを書く時も、悪さを書く時も、同じ態度で書く。 それがコモンズに対する責任だと考えている。
最初の数ヶ月は記事も少ない。SNSのフォロワーもいない。 それでも、現場に通い、当事者の言葉を聞き、地味な記録を続ける。
ぜひ、火曜の朝に届くニュースレターから、読み始めてください。
— HuRoC Commons 編集長 / HuRoC 代表 星野 裕之